いよいよ今日はスイス最大のお祭り「ファスナハト」の
バーゼルでの初日です

朝3時半に家を出て、パレードのはじまる
ライン川の橋のあたりに行きました。
あいにくの雨でしたが、なんとか傘をささないでも
大丈夫な状況。よかったです

明け方4時の開始にあわせて、直前になると町中の電気が
いっせいに消えてあたりは真っ暗闇になりました。

暗闇の中から笛の音が聞こえてきて、
真っ暗な中にパレードの灯籠や明かりだけが見えて・・・
とても幻想的です。

カメラのフラッシュをたいてはいけないことになっているので
かなり写真がボケていますが


ぼうっと見ていると、笛の音と目の前のあかりだけが
この世界のすべてみたいな気がしてきます。

パレードは橋のたもとでいくつかの組に分かれ、
色んな方向に散りながら行進していきました。

小雨の降る中、じっとパレードを見ていて思い出したのは
昔読んでもらった「ハメルンの笛吹き男」の童話。
昔、ネズミの被害に困っていたドイツの街ハメルンに
色とりどりの衣装をまとった男がやって来て、お金と
引き換えに街を荒らしまわるネズミの駆除を持ち掛けます。
男は笛の音でネズミの群れを惹き付けると川におびき寄せ、
ネズミを全部溺れ死にさせました。しかしハメルンの人々は
約束を破り、笛吹き男にお金を払いませんでした。
怒った笛吹き男は住民が教会にいる間に、再び笛を吹き鳴らし
ハメルンの子供達を一人残らず街から連れ去りました。
パレードの笛吹き隊のうしろについて、どんどん一緒に
進んでいく人たちをみていたらそんな昔話を思い出しました。
国は違いますが、もしかしたら伝統的なヨーロッパの行事の中から
そういう民間伝承が生まれたりしたのかな、と思ったり。
あまりに幻想的な光景に、童話の世界に
引き込まれてしまいそうになるのでした

今日の午後からは、山車の上からお菓子をばらまいたり
1000人以上の仮装した人達が集まるパレードがあります。
明け方の荘厳なパレードとは違った雰囲気が楽しめそう

そちらも楽しみです
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